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当院の治療方法

​≪三種複合がん免疫療法の作用機序≫

がん治療では免疫力の強化が必要不可欠です

がん治療の要が免疫力にあることはがん治療の領域ではもはや常識です。がん治療においてもがんの再発予防においても、がんに対する免疫力の高低が予後を決定します。せっかくがんが小さくなっても免疫力が低ければ再発してしまいます。がん治療において免疫を無視した方法はありえません

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​3つのがん免疫療法のかけ合わせが相乗効果を発揮します

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WT1樹状細胞ワクチン療法と丸山ワクチン療法によりがんの中と外の樹状細胞を同時に活性化します。樹状細胞は細胞障害性T細胞を活性化し、がん細胞に対する攻撃を指示します。

さらに細胞障害性T細胞が攻撃しやすくなるようにがん細胞の防御を免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボなど)で破壊します。

この3つのがん免疫療法を組み合わせた治療法を当院は「三種複合がん免疫療法」と呼んでいます。三種複合がん免疫療法はがんに対する抗がん免疫力に特化して強めます。がんの防御を破壊し、がんの内と外から攻める3種類の方法が相乗効果を発揮します

​標準療法とも併用でき副作用がほとんどないことも極めて大切です

鳳凰式がん免疫療法は免疫チェックポイント阻害剤を少量用いることで副作用が出にくいように調整しています。またWT1樹状細胞ワクチン療法は患者さまご自身の免疫細胞を使ってワクチン製剤を作製しますので副作用はほとんどありません。丸山ワクチンも同じく副作用はほぼありません。

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三種複合がん免疫療法は標準療法に悪影響を与えることはありませんので併用が可能です。また当院のWT1樹状細胞ワクチン療法は12200例以上の治療実績があります

乳がん、肝がん、肺がん、膵がん、胃がん、大腸がん、悪性リンパ腫など多くのがんにおいて、早期がんから末期がんまで治療を行うことができます

だからがんの治療再発予防

どちらもできます

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​≪3つのがん免疫療法の詳細≫

WT1樹状細胞ワクチンの作製と使用方法

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​≪がん免疫療法の科学的評価≫

グラフは進行性肺がんに対するがん免疫療法の効果を調べた治験第Ⅲ相の結果です。樹状細胞ワクチンを含むがん免疫療法の併用により全生存期間が2倍弱に上昇しています(5年生存率は併用ありで81.4%、併用なしで48.3%)。こうした臨床試験の結果は多数発表されており、その効果のエビデンスも日々積み重なってきています。

また2020年の"Nature Reviews Immunology"(免疫学で世界最高の総説雑誌のひとつ)では樹状細胞ワクチン療法の特集が組まれており、その効果と更なる発展が見込まれています。

世界で実施されている樹状細胞ワクチンの方法は下図のようにa~eまで大きく5種類あります。そのうち最高難易度であるのがeの方法(四角枠)で、当院の治療法はそれを採用しています。

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Cancer Immunol Immunother 2016:64;51より引用改変

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​5種複合がん遺伝子治療

がん細胞は正常細胞が遺伝子変異を繰り返して無限に増殖する性質を獲得した細胞です。抗がん剤や放射線療法によって治療を行っても再発が認められるのは、遺伝子変異によって耐性を獲得しているがん細胞が増殖するためです。

がんは遺伝子の疾患とも考えることができるので、がん細胞内の壊れたがん増殖抑制遺伝子を補ったり、機能が高まり過ぎているがん増殖促進遺伝子の働きを抑制したりする遺伝子をがん細胞の中に導入することでがん細胞の増殖を止めたり、がん細胞をアポトーシスに導いたりしてがん細胞を死に追いやる治療法ががん遺伝子治療です。

遺伝子治療薬としてはp53遺伝子製剤が代表的ですが、進行がんや末期がんでは他の遺伝子も変異を伴っていることが多いため、当院ではp16遺伝子製剤、PTEN遺伝子製剤に加え、がん細胞をアポトーシスに導くデスレセプターをONにするTRAIL蛋白質製剤とがん細胞の増殖を促進するCdc6蛋白の合成を阻害するCdc6shRNA製剤も使用しています。これら5種類の製剤を混合して患者さまに点滴で投与する方法が5種複合がん遺伝子治療です。

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​がん遺伝子治療のことがわかる本(あさ出版)より引用

WT1樹状細胞ワクチン療法とは

樹状細胞は細胞障害性T細胞にがん細胞への攻撃を指示することのできる唯一の免疫細胞です。がん細胞は樹状細胞の働きを抑制することで免疫によるがん細胞への攻撃を回避しています。したがって免疫によってがん細胞を殺傷するためには、まず樹状細胞を活性化する必要があります。当院では無菌状態に厳密に管理された細胞培養加工施設にて患者さまの樹状細胞を培養し、活性度の高い成熟樹状細胞を作製しています

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樹状細胞は細胞障害性T細胞にがん細胞の目印である「がん特異抗原」を教えます。多数発見されているがん特異抗原の中で最も臨床効果が高く、ほとんどのがんで発現しているのが「がん特異抗原WT1」です細胞培養加工施設で樹状細胞を培養する際にWT1を樹状細胞に認識させることで細胞障害性T細胞は効果的にがん細胞を攻撃することができるようになります。

このような効果を狙って患者さま専用のWT1樹状細胞ワクチンを丁寧に作製しています。

丸山ワクチン療法とは

丸山ワクチンは日本医科大学皮膚科学教室主任教授であった故・丸山千里博士が、皮膚結核に罹患した患者さんにおいては癌の進行が遅いこと、あるいは癌が消滅してしまうことに注目し、結核菌成分の中に癌の進行を抑制する物質が存在する可能性を見出したことからがんワクチンとして開発されました。丸山ワクチンを他のがん治療法に併用すると生存期間が有意に延長することは臨床試験で既に示されていますが、現在、日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設では丸山ワクチンの保険適用を目指して治験を行っています。

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近年の研究結果では、丸山ワクチンの主成分であるミコール酸とリポアラビノマンナンが、がん組織内で抑制されている樹状細胞を活性化することでがん特異的細胞障害性T細胞を誘導し、抗がん作用が惹起される機序が有力視されています。この作用機序は体外(培養施設)で人工的に樹状細胞を活性化させるWT1樹状細胞ワクチン療法と大変相性が良く、丸山ワクチンとの併用療法により相乗効果を得ることができますそこで当院は積極的に日本医科大学の丸山ワクチンの治験に参加し、当院でWT1樹状細胞ワクチン療法をお受けになっていらっしゃる患者さまに丸山ワクチンの併用療法を行っています。

​免疫チェックポイント阻害剤とは

近年、がん細胞はPD-1やCTLA-4などの免疫チェックポイントと呼ばれる分子を細胞膜上に発現し、これらを介して免疫細胞の機能を抑制していることが明らかになりました。​いわば免疫チェックポイントは「がん細胞の防御壁」としての役割を果たしています。

阻害剤(オプジーボやヤーボイなど)はその防御を弱めてT細胞が攻撃しやすい状態を作ります。当院では免疫チェックポイント阻害剤の副作用が出ないように少量を用いることで患者さまのお体の負担を最小限に抑えつつ免疫による攻撃をさらに強化します。ここがもう一つの肝です

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​≪当院のその他のがん治療≫

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