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〈がん免疫療法専門〉ステージ4のがん治療

NK細胞療法とは

患者様自身の血液からNK細胞を採取し、体外で増殖・活性化させた後、再び体内に戻すことで、がん細胞に対する攻撃力を高める治療法です。

がんが進行している患者さんではNK細胞機能が低下していることが多いので、他のがん治療と並行してNK細胞治療も受けることが理想的です。

またNK細胞療法はがん予防として実施することが厚生労働省の許可によって可能になっています。定期的に高度活性NK細胞を補充することで活性度を上げ、発生しつつあるがん細胞を排除することがお勧めです。

当院のNK細胞療法の特徴

長期間にわたり培養を継続するとNK細胞の質が下がってしまうため、NK細胞の培養期間は2週間が一般的です。しかし当院ではNK細胞を3週間培養する技術を独自に開発しました。

その結果、従来の5倍に増やすだけでなく、NK細胞の純度や活性をさらに上昇させ、より高い品質のNK細胞を提供することに成功しました。

NK細胞の培養期間のグラフ。3週間の培養によって従来の細胞数の5倍になっていることを示している。

NK細胞療法の費用

スーパー高度活性化NK細胞療法
451,000 円(税込)

※当院は自由診療のため、全額自己負担となります。
※外国籍の方は別料金となります。

治療方法

治療に行うNK細胞は当院の細胞培養加工施設(CPC)で調製します。NK 細胞は、点滴により血管内に投与します。治療間隔、治療回数は患者さまの状態に応じて調整いたします。

NK細胞療法の流れ.png

①採血

まず当院にて、NK細胞の調整に必要な血液細胞を得るために採血を行います。

②NK細胞の調製・培養(3週間)

さまざまな細胞からリンパ球を分離します。NK細胞を増殖培養・高活性化させます。

③投与

調製したNK細胞を点滴で投与します。

NK細胞療法の副作用・リスク

NK 細胞療法の実施に伴い、以下のような症状がでることがあります。その頻度は少なく、症状は軽度です。

発熱、倦怠感、掻痒症、注射部位反応、アレルギー反応(皮疹、咳など)など

NK細胞とは?がんとの関連性

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、体内で異常な細胞やがん細胞を直接攻撃する、きわめて強い殺傷能力を持った免疫細胞の一種。

ウイルスに感染した細胞やがん細胞を認識すると、いち早く攻撃して細胞をアポトーシス(細胞死)に導きます

NK活性とがん発生率の関係

埼玉県の40~80歳の住人3625人をNK細胞の活性度高値、中間値、低値の3群に分けて11年間追跡してみると、男女ともにNK活性の低い群で明らかにがんの発生率が高いことが分かりました(図1)。

NK活性とがんの発生率-男性.jpg
NK活性とがんの発生率-女性.jpg

図1

そのためNK細胞の機能が低下すると、がん細胞を排除できなくなり増大して臨床的な腫瘍になると考えられます。埼玉県での追跡調査はまさにそれを支持する結果です。

▼ NK細胞についてくわしく知る

NK細胞の力:自然免疫の第一線

NK細胞ががん細胞を攻撃する仕組み

正常細胞には細胞の表面にMHCクラスⅠという蛋白質が存在します。MHCクラスⅠは細胞内の物質(抗原)を外部に提示します。老化した細胞やがん細胞は特有の抗原が外に出ており、抗原を認識した樹状細胞がその種類を元に正常細胞か異常細胞か区別しています。

そして異常細胞と認識した場合は抗原を細胞傷害性T細胞に教えて、細胞傷害性T細胞はこの抗原を目印として体内を巡回します。

異常細胞に接して抗原を認識すると、細胞傷害性T細胞はパーフォリンやグランザイムなどの蛋白質の異常細胞内に注入し、かつFasリガンドと呼ばれる細胞膜受容体への刺激などを介して、異常細胞を破壊します。

MHCクラスⅠが細胞膜に存在しているがん細胞はこうした機序によって排除されます。

MHCクラスⅠを発現しないがん細胞もいる

ところががん細胞の中には、MHCクラスⅠを発現していないものもいます。このがん細胞は樹状細胞や細胞傷害性T細胞に認識されないので生き残ります。その対策としてMHCクラスⅠが無いがん細胞をターゲットとして攻撃するNK細胞が存在します。

NK細胞はMHCクラスⅠが無い細胞だけを攻撃するように特化されています。したがってNK細胞の機能が低下している人ではこのタイプのがん細胞が生き残りやすいのです。

​NK細胞を用いた新しい癌治療

また、最近の臨床研究によっていくつかの分子標的薬(ハーセプチン、パージェタ、リツキサンなど)とNK細胞は抗体依存性細胞傷害(antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity; ADCC)というメカニズムを介して癌細胞を破壊することが分かりました。

このメカニズムはNK細胞が直接的に癌細胞を認識することができなくても、分子標的薬を介して認識することができます(図2)。

NK細胞が直接的に癌細胞を認識することができなくても、分子標的薬を介して認識することができる.png

これらのことは化学療法と免疫細胞療法の併用が相乗効果を生む一例として注目され、新しい癌治療戦略として研究が進んでます。

​NK細胞活性度の重要性

ここまでNK細胞とがん細胞の関係性について解説してきました。我々の健康面で考えると、NK細胞の活性度を高い状態に維持することはがんの進行を防ぐ上で大変重要です。

NK細胞活性度は加齢で低下する

NK細胞の活性度は加齢と共に低下していくため、誰もが中年以上になるとがんになりやすくなります。若くても風邪をひきやすいなどNK細胞活性が低いと思われる人や中高年の方はNK細胞活性を高い状態に維持するための治療が必要です(図3)。

若年者と高齢者のNK細胞一個当たりの活性度を示したグラフ。

出展:Front Immunol 2018;9:591.doi:10.3389/fimmu.2018.00591.より引用改変(E/T=100:1の結果を抽出)

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