細胞培養加工センター(CPC)
Cell Processing Center
細胞培養加工センター(CPC)とは
細胞培養加工センター(Cell Processing Center)とは、細胞の培養および加工を行う施設です。国際的な規格や厳格な安全基準に基づいて設計されています。
細胞治療において最も重要なのは細胞の質です。当院では幹細胞や免疫細胞の採取・培養・投与まですべて院内で完結しています。これにより、細胞が弱ったり死滅するリスクが最低限に抑えられ、最高活性の細胞を提供できる環境となっています。
当院の細胞培養センターの特徴
特徴01
国内最大級の
院内培養センター
当院に併設する細胞培養センターは国内において最大級の規模となっております。
特徴02
細胞培養品質保証書で
培養結果を保証
当院では細胞培養品質保証書で品質を保証しています。保証書を見ることで患者様ご自身で培養状況を確認することも可能です。
特徴03
院内併設だから
全工程が院内完結
細胞培養、細胞バンク、品質管理まで全て院内にて完結。培養工程を可視化することで安心して治療を受けて頂くことができます。
細胞培養センター併設のメリット
01
採取する脂肪組織や血液量が最小限だから
患者様の負担を軽減できる
外部の工場で培養する場合、搬送中に細胞が死んだり機能が低下することが避けられず、脂肪組織と血液を余分に採取する必要があります。そのため、採取時の傷が大きくなったり時間が長くなったり、患者様への負担も大きくなります。
当院は院内に培養センターを併設することで、採取後すぐに培養を開始できるため、患者様から採取する脂肪組織や血液量を最小限に抑え、患者様の負担を軽減しています。
02
外部輸送によるタイムロスがないから
フレッシュな細胞を投与できる
院内に培養センターを併設することにより、培養後すぐに投与できます。
最も活性が高い状態のフレッシュな細胞を投与することで、高い治療効果が期待できます。
03
培養施設と作業風景が見えるから
患者様の安心につながる
外部の培養工場は、その施設構造や培養作業を確認することができないため、培養の安全性と品質に関して不安に思う患者様がいらっしゃいます。
当院では院内に培養センターを併設することで、全ての培養作業を可視化しています。ご来院時に見学ができるため、より安心して治療を受けていただくことができます。
設備紹介
細胞培養センターの主な設備
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クリーンルーム
安全キャビネット、CO2インキュベーター、顕微鏡、冷却遠心機、パスボックス -
検査室
フローサイト、CO2インキューベーター、オートクレーブ -
細胞保管室
液体窒素タンク、ディープリーザ -
機械室
制御盤、液体窒素自動充填装置、CO2自動充填装置、空気洗浄空調システム、酸素濃度警報器
クリーンルーム
安全キャビネットやCO2インキューベーターなど専門的な培養機器が揃い、細胞の調整作業を行う無菌環境です。外部からの空気の流れをシャットアウトし、内部の清潔な環境を保つ構造となっています。
安全キャビネット
細胞の調整作業を行う、最もクリーン度の高いエリア
CO2インキューベーター
温度・湿度・CO2濃度を一定で安定した環境にすることで細胞をより生理的条件に近い状態で培養するための装置
顕微鏡
細胞の増殖具合、形状などを観察する装置
検査室
細胞培養後に、微生物の有無・生存率・純度などの品質検査を行う部屋です。
フローサイト
細胞の純度、活性を測定する専門機器
CO2インキューベーター
温度・湿度・CO2濃度を一定で安定した環境にすることで細胞をより生理的条件に近い状態で培養するための装置
オートクレーブ
高熱・乾燥にて滅菌を行う装置です。
細胞保管室
細胞のタネを冷凍保管する場所です。
液体窒素タンク
液体窒素(-196℃)にて超低温環境で細胞のタネを保管する専門装置
ディープリーザ
タネの一時的な保管場所