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がん免疫療法を専門とする自由診療クリニック

悪性リンパ腫とは ― 症状・治療・生存率について

  • 執筆者の写真: 院長 永井 恒志
    院長 永井 恒志
  • 6月12日
  • 読了時間: 5分

更新日:6月18日

リンパをおさえている男性のイラスト

「悪性リンパ腫(あくせいリンパしゅ)」は、白血球の一種であるリンパ球ががん化する病気です。がんの中でも特殊な分類に入る血液がんの一つで、進行が早いタイプとゆっくり進むタイプがあるため、正しい診断と治療選択が非常に重要です。


本記事では、悪性リンパ腫の基礎知識、症状、治療、そして生存率についてわかりやすく解説します。


銀座鳳凰クリニック院長 永井恒志
■記事執筆
銀座鳳凰クリニック院長
永井 恒志
医師、医学博士(東京大学)、東海大学大学院客員准教授。東京大学医学部附属病院内科研修医を経て、東京大学大学院医学系研究科の文部教官時代に大型放射光施設SPring8を利用した多施設共同研究(国立循環器病研究センター、東海大学ほか8研究機関)をリードし、多数の国際医学雑誌に論文を発表した。




悪性リンパ腫とは?


リンパ節やリンパ組織に発生するがんであり、血液・免疫系のがんに分類されます。大きく分けて以下の2種類があります。

 


①ホジキンリンパ腫(Hodgkin lymphoma)


・比較的まれ(全体の約10%)

・若年層にも発症しやすく、治療成績が良い

 


②非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkin lymphoma)


・日本人のリンパ腫の約90%以上

・種類が非常に多く、進行のスピードや治療法が多様

 



リンパ腫の主な症状


リンパ腫の症状(発熱、リンパ節の腫れ、寝汗)を表したイラスト

リンパ腫は進行しても自覚症状が出にくいことがありますが、以下のような兆候がある場合は要注意です。


・痛みのないリンパ節の腫れ(首、脇の下、足の付け根など)

・発熱、寝汗、体重減少(B症状)

・長引く倦怠感

・かゆみや皮膚の異常(まれに)

 

また、体の中のリンパ節(縦隔、腹部)に腫瘍ができると、咳、息切れ、腹部の張りなどが起こることもあります。




リンパ腫の診断の流れ


確定診断には生検(リンパ節や腫瘍の一部を採取して調べる)が必要です。さらに、以下の検査で病期(ステージ)を調べます。

 

・血液検査(LDH、白血球、CRP)

・PET-CT、CT、MRI

・骨髄検査(進行度の確認)

 

リンパ腫は種類によって治療内容も大きく変わるため、正確な分類がとても大切です。




悪性リンパ腫の治療法と進行タイプ


悪性リンパ腫の治療は、主に以下の2タイプに分けて行います。



高悪性度(進行が速いタイプ)


・化学療法(CHOP療法など)+リツキシマブ(分子標的薬)

・放射線治療(必要に応じて併用)

・一気に増殖するがんをたたく治療で、治癒の可能性も十分にある



●低悪性度(進行が遅いタイプ)


・経過観察をしながら、必要時に治療開始

・再発しやすいが、長期にわたり付き合うことが可能

・新薬(BTK阻害薬など)や自家造血幹細胞移植が用いられることもある




悪性リンパ腫の生存率(目安)


リンパ腫は種類が多いため一概に言えませんが、治療成績は年々改善しています。

種類

5年生存率(目安)

ホジキンリンパ腫

約85〜90%以上

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(高悪性度)

約60〜70%

濾胞性リンパ腫(低悪性度)

約80%(長期経過観察が必要)

※年齢、体力、併存症、治療内容によって個人差があります。




希望を持って治療と向き合うために


ベッドで体を起こしている男性の患者さんと男性医師が話しているイラスト

悪性リンパ腫は「血液のがん」ですが、進行がんであっても治癒を目指せる可能性のある疾患です。多様な治療法があり、新薬の開発も急速に進んでいます。

 

  • セカンドオピニオンで納得できる治療方針を

  • 抗がん剤の副作用対策も進歩しており、高齢者でも治療可能なケースが増加

  • 「治療するか」「生活の質を優先するか」のバランスを大切に




まとめ:リンパ腫は「治療可能ながん」


悪性リンパ腫は多くの種類があり、進行スピードも異なりますが、的確な診断と治療によってコントロールが可能です。再発しても治療の選択肢はあり、希望を捨てずに前向きに向き合っていくことが大切です。




当院はがん免疫療法専門のクリニックです。まずはあきらめずご相談を。


銀座鳳凰クリニックは、「患者の『生きる』にすべてを尽くす」をモットーに、がんの患者様に対して免疫細胞治療を提供しています。


銀座鳳凰クリニックの受付
銀座鳳凰クリニックの受付

当院では、患者様ご自身の血液から免疫細胞を取り出し、体外で増殖・活性化させた後、再び体内に戻すことで、免疫細胞ががん細胞をより効果的に認識し攻撃するよう促す治療を行っています。


主な治療法には、WT1樹状細胞ワクチン療法NK細胞療法免疫チェックポイント阻害剤NKT三種免疫細胞療法などがあり、患者様一人ひとりの状態に合わせて最適な治療法を提案しています。


特にWT1樹状細胞ワクチン療法は、患者の血液から単球を採取し、院内の細胞培養加工施設で樹状細胞へと育て、がん抗原WT1を記憶させて体内に戻すことで、キラーT細胞を介してがん細胞を攻撃する仕組みです。


この治療は、標準治療が難しい末期がんや複数の臓器に転移した場合にも適応される場合があり、放射線治療や他の治療法との併用も可能です。

※治療の適応や併用の可否に関しては医師にご相談ください。


また、院内に細胞培養加工施設を併設しているため、採取から培養・品質管理・投与まで院内完結し、患者様の負担を最小限に抑えることが可能です。治療は外来で行い、入院の必要はありません。


銀座鳳凰クリニックの院長 永井恒志
銀座鳳凰クリニック院長 永井恒志

銀座鳳凰クリニックは、患者様一人ひとりのがんの状態やご希望に合わせて、そのときどきで最適な治療をきめ細かくご提案しています。


標準治療が難しいと診断された方や、治療の選択肢に迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。






\ 初回医療相談は無料です。/

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(受付 10:00-17:00※祝日休み)


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