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〈がん免疫療法専門〉ステージ4のがん治療

末期の肝癌 ― 症状・余命・治療と生存率

  • 執筆者の写真: 院長 永井 恒志
    院長 永井 恒志
  • 7月15日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月16日


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「末期の肝癌」と聞くと、患者さんやご家族にとっては大きな衝撃と不安が伴う言葉かもしれません。しかし、近年は医療の進歩により、末期の状態でも症状を緩和しながら、できるだけ穏やかな生活を保つための選択肢が増えてきています。


このコラムでは、末期の肝癌の状態、症状、治療法、余命と生存率、そして希望を持って向き合うためのポイントを解説します。



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■執筆者

銀座鳳凰クリニック院長

永井 恒志

医師、医学博士(東京大学)、東海大学大学院客員准教授。東京大学医学部附属病院内科研修医を経て、東京大学大学院医学系研究科の文部教官時代に大型放射光施設SPring8を利用した多施設共同研究(国立循環器病研究センター、東海大学ほか8研究機関)をリードし、多数の国際医学雑誌に論文を発表した。






末期の肝癌とはどういう状態か


肝がんの「末期」とは、通常以下のような状態を指します。

  • がんが肝臓内に広がりすぎて切除が不可能

  • 門脈や肝静脈にがんが侵入している

  • 肺・骨・リンパ節などに遠隔転移がある

  • 肝機能が著しく低下(Child-Pugh分類でB〜C)

  • 一般的な抗がん剤治療が困難

この段階では、がんを「治す」ことよりも、「がんと共に過ごすための治療」が中心になります。




末期の肝癌の主な症状


末期の肝癌では、次のような症状が現れることが多いです。

  • 食欲不振・体重減少・全身倦怠感

  • 腹水(お腹が張る)・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)

  • むくみ・出血傾向(皮膚の内出血・鼻血)

  • 意識の混濁(肝性脳症)

  • 骨転移による痛み、肺転移による息苦しさ


こうした症状は、がんそのものだけでなく、肝機能の低下に伴って出てくるものも多いのが特徴です。




末期の肝癌でも可能な治療 ― 体力や症状に合わせて選択

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肝癌の進行度や肝機能、体力によって治療の内容は変わります。



① 分子標的薬(ソラフェニブ・レンバチニブなど)


・効果が期待できる症例では、生存期間の延長が可能

・副作用(高血圧・手足のしびれなど)に注意



② 免疫療法(アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用)


・一部の症例で奏効(がんが縮小)を示す

・出血リスクや肝機能への影響に注意


③ 緩和ケア


・痛みの緩和、腹水や黄疸の対策、呼吸困難の改善

・精神的ケアや在宅医療の導入

・治療の「中止」ではなく、「生活の質を保つための医療」




末期の肝癌の余命と生存率(目安)


個人差は非常に大きいですが、統計的には

  • 末期肝がんの平均余命:数ヶ月〜1年程度

  • 5年生存率:数%未満

しかし、新薬の登場や副作用のコントロールによって、生存期間が延びている例もあります。「末期=すぐに命を落とす」わけではありません




家族ができるサポート

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末期がんの患者様に対してご家族がサポートできることもあります。


  • 治療内容の理解と医師との連携

  • 患者さんの「こう過ごしたい」という意志を尊重する

  • 在宅医療・緩和ケア病棟の活用

  • 栄養や水分管理、排泄・清潔ケアのサポート

「何を食べたいか」「どこで過ごしたいか」「誰といたいか」など、生活の中の選択を尊重することが、何よりの支えになります。




希望を持つことの意味


末期のがん治療は、「命を延ばすこと」だけでなく、「その人らしい時間を、少しでも長く、穏やかに過ごすこと」が目標です。

  • 「今日を心地よく過ごす」ことが、明日への力になる

  • 医療者・家族・支援機関がチームで支える体制が整っている


医療の役割は、最期まで患者さんの人生に寄り添うことです。たとえ治療による完治が難しくても、希望の灯は、生活の中に見出すことができます。




まずはあきらめずご相談を。


銀座鳳凰クリニックは、「患者の『生きる』にすべてを尽くす」をモットーに、がんの患者様に対して免疫細胞治療を提供しています。


銀座鳳凰クリニックの受付
銀座鳳凰クリニックの受付

当院では、患者様ご自身の血液から免疫細胞を取り出し、体外で増殖・活性化させた後、再び体内に戻すことで、免疫細胞ががん細胞をより効果的に認識し攻撃するよう促す治療を行っています。



銀座鳳凰クリニックのがん免疫療法


主な治療法には、WT1樹状細胞ワクチン療法NK細胞療法免疫チェックポイント阻害剤NKT三種免疫細胞療法などがあり、患者様一人ひとりの状態に合わせて最適な治療法を提案しています。


WT1樹状細胞ワクチン療法は、標準治療が難しい末期がんや複数の臓器に転移した場合にも適応される場合があり、放射線治療や他の治療法との併用も可能です。

※治療の適応や併用の可否に関しては医師にご相談ください。


また、当院は細胞培養加工施設を併設しているため、採取から培養・品質管理・投与まで院内完結し、患者様の負担を最小限に抑えることが可能です。治療は外来で行い、入院の必要はありません。


銀座鳳凰クリニックの院長 永井恒志
銀座鳳凰クリニック院長 永井恒志

銀座鳳凰クリニックは、患者様一人ひとりのがんの状態やご希望に合わせて、そのときどきで最適な治療をきめ細かくご提案しています。


標準治療が難しいと診断された方や、治療の選択肢に迷われている方も、まずはご相談ください。






\ 初回医療相談は無料です。/

03-6263-8163

(受付 10:00-17:00※祝日休み)



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